安宿部あすかべ)” の例文
山の背の河内の国安宿部あすかべ郡の山田谷から移つて二百年、寂しい道場に過ぎなかつた。其でも一時は倶舎くしやの寺として、栄えたこともあつたと伝へて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こわかったぞよ。此墓のみ魂が、河内安宿部あすかべから石担いしもちに来て居た男に、いた時はのう。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
此墓のたまが、河内安宿部あすかべから石ちに来て居た男に憑いた時はなう。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)