宅址たくし)” の例文
首を埋めた墳は故郷の宅址たくしにありと聞き、同じ土地の出の衆五、六名を誘って、あちこち尋ねましたが、よう分りません。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤松氏の一族がいたやかたあとなので室町将軍家の没落とともに、そういった旧大名の宅址たくしも、今はあとかたもなく変ってはいるが、とにかく一度そこを捜してみたい気持がして、武蔵は或る日
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)