子守女こもり)” の例文
女房のおよねうちを閉め切って、子守女こもりのお千代に当歳の女のを負わせた三人連れで、村から一里ばかりあるH町の八幡宮に参詣さんけいした。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ちょうど網干場のまん中の渋小屋しぶごや(網に渋を染める小屋)の蔭で遊んでいた子守女こもりが二三人、鳴りをしずめて二人の会話に耳を傾けていたのであったが
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
子守女こもりたちは、みんな妙な顔をした。何だかわかったような、わからぬようなアンバイで、張り合い抜けがしたように、荒物屋の店先から散って行った。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)