嬬恋つまごひ)” の例文
旧字:嬬戀
彼は、老人たちの仲間からも離れ、たつた一人で嬬恋つまごひの平野を見おろしてゐると、自分のみすぼらしい姿をまざまざと意識した。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
上州吾妻あがつま嬬恋つまごひ村の運送業、浅川治助が、地元の海軍工場から時たまトラックの御用を仰せつかつた関係で、徴用工、熊川忠範の顔を覚えてゐた。
秋の雲 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)