熊川忠範の名前は、今や、全村はおろか、県下に知れ渡らうとしてゐる、といつても言ひ過ぎではない。 一介の炭焼が、突如として名声を博し、やがて産を成す希望を与へられたと言へば、おそらく森の奥で金塊を拾つたか、谷川のほとりにラヂウム泉の湧き出るの …
| 著者 | 岸田国士 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「サンデー毎日 第三十年第三十七号(新秋特別号)」1951(昭和26)年9月10日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約40分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約1時間7分(300文字/分) |