嫩蔓わかづる)” の例文
このわずかな緑の嫩蔓わかづるに慰められてである。次の日から朝起きても、すぐそこを仰いだ。ほんの朝の一刻いっときであるがうすい日光が射すといよいよ美しい。そして蔓はかならず、一、二寸ずつ伸びている。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)