嫋音じょうおん)” の例文
おのぼりさんが出会でっくわした旅宿万年屋でござる。女中か、せいぜいで——いまはあるか、どうか知らぬ、二軒茶屋で豆府を切る姉さんぐらいにしか聞えない。嫋音じょうおん嬌声きょうせい、真ならず。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)