奥西河内おくにしごうち)” の例文
南アルプスの帝王三千百九十二米の北岳の頂上をはじめとし、仙丈岳の頂上でも、塩見岳の頂上でも、又は奥西河内おくにしごうち岳の頂上でも、不思議に美しいお花畑が見られます。
日本アルプスの五仙境 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
芦安あしやすの名取直江という人が明治四年に開いた白峰しらね北岳は、登山者がないので間もなく荒廃したというが、明治十九年に敬神講の先達原丈吉という人の開いた赤石、奥西河内おくにしごうち
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
仙丈岳(三〇三三米)と奥西河内おくにしごうち岳即ち魚無河内うおなしごうち岳(三〇八三米)との二座が見えない。北岳、あいノ岳、悪沢、赤石、農鳥西峰、塩見、農鳥、聖、これだけはすっかり東京から見られます。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
南アルプスでは今のところ仙丈岳に二個、悪沢、奥西河内おくにしごうち二山の間の山稜に極めて小規模のもの二個、合せて四個を有するのみで、全山系を挙げて北アルプスの一座の立山にさえ及ばぬのである。
南北アルプス通説 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)