“天方伯”の読み方と例文
読み方割合
あまがたはく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに天方伯あまがたはくの秘書官たりしが、余が免官の官報に出でしを見て、なにがし新聞紙の編輯長へんしゅうちょうに説きて、余を社の通信員となし、伯林ベルリンに留まりて政治学芸のことなどを報道せしむることとなしつ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
足の糸は解くによしなし。さきにこれをあやつりしは、わがなにがし省の官長にて、今はこの糸、あなあわれ、天方伯あまがたはくの手中に在り。余が大臣の一行とともにベルリンに帰りしは、あたかもこれ新年のあしたなりき。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)