“天主教（てんしゅきょう）” の例文
現代の日本は暫く措（お）いても、十四世紀の後半において、日本の西南部は、大抵天主教（てんしゅきょう）を奉じていた。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
天主教（てんしゅきょう）の儀式（ぎしき）を見たときに起こる感（かん）よりもさらに不愉快（ふゆかい）なる思いを起こす。
自警録 (新字新仮名) ／ 新渡戸稲造(著)
今では百合若（ゆりわか）と名乗っているそうです。ですからあなたも御気をつけなさい。泥烏須（デウス）も必ず勝つとは云われません。天主教（てんしゅきょう）はいくら弘（ひろ）まっても、必ず勝つとは云われません。
神神の微笑 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
「あなたは天主教（てんしゅきょう）を弘（ひろ）めに来ていますね、——」
神神の微笑 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)