大酒たいしゆ)” の例文
ペピイは生涯大酒たいしゆを飲み通したので、その飲んだ丈の酒の利足りそくを痰唾にして、毎日大地に払ひ戻すのかと思はれる。
老人 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
いつも血色の悪い、蒼白あをじろい顔が、大酒たいしゆをしたやうに暗赤色あんせきしよくになつて、持前の二皮目ふたかはめ血走ちばしつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)