大燈籠おおどうろう)” の例文
町幅一杯まちはばいっぱいともいうべき竜宮城りゅうぐうじょうしたる大燈籠おおどうろうの中にいく十の火を点ぜるものなど、火光美しくきてことに目ざましくあざやかなりし。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「いやみなことを云うようだが」幸助は石の大燈籠おおどうろうの脇へ寄りながら云った、「賭場なんてのはしろうと衆のゆくところじゃねえ、これはおいらに任せといてくれるほうがいいと思うんだがな」
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)