“大極柱”の読み方と例文
読み方割合
だいこくばしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともあれ、大老は徳川世襲伝来の精神をささえていた大極柱だいこくばしらの倒れるように倒れて行った。この報知しらせを聞く彦根ひこね藩士の憤激、続いて起こって来そうな彦根と水戸両藩の葛藤かっとうは寛斎にも想像された。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼は古い大きな住宅の持ち主で、二十畳からある広間を奥の方へ通り抜け、人一人ひとり隠れられるほどの太い大極柱だいこくばしらのわきを回って、十五畳、十畳と二部屋へや続いた奥座敷のなかをあちこちと静かに歩いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)