大喊声だいかんせい)” の例文
これは、敵兵を撃つものではない、敵軍を威圧するため、かねて丹羽長秀にちょうじておいた大喊声だいかんせいを起すべく、のろし代りに撃たせた銃声であった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねて打合せてあった小早川隆景の軍隊は、本軍の鬨の声を聞くと、これも亦大喊声だいかんせいをあげて前面から攻撃した。
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼方の西方にも塵煙濛々もうもう大喊声だいかんせい。ここにも、新たに起るときの声のうしお。——かくて、余吾の湖を抱いて、全羽柴勢はまもなく東西相結ぶ形を示していた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土民をもあつめて、黎明れいめいとともに、各山上において、大喊声だいかんせいを発せしめよ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)