大上段おおじょうだん)” の例文
二葉亭の文学というは満身に力瘤ちからこぶを入れて大上段おおじょうだんに振りかぶる真剣勝負であって、矢声やごえばかりをさかんにする小手先こてさき剣術の見せ物試合でなかったから
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
前夜、ココココ、と云って小刀ナイフを出してくれたと同一おなじ処、敷居から掛けて柱へその西瓜すいかめて置いて、大上段おおじょうだんです。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)