夏季なつ)” の例文
って東へ窓を開け、之をざまと云います。夏季なつ蚊燻かいぶしを致します。此の蚊燻の事を、彼地あちらではくすべと申します。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これからまた以前もとの下宿生活に戻るのかと思ったら、私は、其の座敷の、夏季なつに裏返したらしい畳のモジャ/\を見て今更に自分の身が浅間しくなった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
さてお話別れまして、伊香保に永井喜八郎と云う大屋がございます、夏季なつは相変らずごく忙がしいとこでございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)