填詞てんし)” の例文
また宣宗が菩薩蛮ぼさつばんの詞を愛するので、綯が填詞てんししてたてまつった。実は温に代作させて口止をして置いたのである。然るに温は酔ってその事を人に漏した。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
填詞てんし」ともなり「倚声いせい」ともなるその変化の一つの作用と見てもよろしい。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)