塩見氏しほみうぢ)” の例文
幼名は鹿太しかたであつた。これも旧家に善くある習で、鹿太は両親の望に任せて小さい時に婚礼をした。塩見氏しほみうぢたけと云ふ娘と盃をしたのである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)