堅実けんじつ)” の例文
旧字:堅實
そしてその顔にはちょっと見よりも堅実けんじつな思慮分別の色が明かに読まれた。それにしてもあまり自然に見える、子供のように神々しい無邪気。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
物を堅実けんじつにするゆゑ塩蔵しほづけにすれば肉類にくるゐ不腐くさらず、朝夕くちそゝぐに塩の湯水を以すればをかためて歯の命を長くすといふ。玉栗は児戯こどもたはふれなれど、塩の物をかたくするあかしとするにたれり。故にこゝにしるせり。
駅で売っている数種類の予想表を照らし合わせどの予想表にも太字で挙げている本命ほんめい(力量、人気共に第一位の馬)だけを、三着まで配当のある確実な複式で買うという小心な堅実けんじつ主義の男が
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
物を堅実けんじつにするゆゑ塩蔵しほづけにすれば肉類にくるゐ不腐くさらず、朝夕くちそゝぐに塩の湯水を以すればをかためて歯の命を長くすといふ。玉栗は児戯こどもたはふれなれど、塩の物をかたくするあかしとするにたれり。故にこゝにしるせり。