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執拗
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しつっこ
ふりがな文庫
“
執拗
(
しつっこ
)” の例文
むしろこのごろは毎日、九州の飛行場を爆撃に来るという
執拗
(
しつっこ
)
さ、熱心さである。わが特攻隊の出鼻を
挫
(
くじ
)
かんためであることはいう迄もない。
海野十三敗戦日記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「義公? ああ、あいつ仕様がない奴さ、あんまり
執拗
(
しつっこ
)
いから東京でまいちゃったんさ——よく知ってんね、黒ちゃん」
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
と、まだ
執拗
(
しつっこ
)
く、アランは私の後方から追うて来る。わざと素知らぬ振りをして、私は自分の部屋へ戻って来た。
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
葉子は
執拗
(
しつっこ
)
く通う黒吉の前で、わざと他の男の膝に乗ってみせびらかしたりなどした。だが、黒吉は、ただ黙って寂しく顔を歪めて笑うきりだった。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
夜の間に溜った
執拗
(
しつっこ
)
い
痰
(
たん
)
を、忙しく舌の先きを動かして、ペッ、ペッ、と痰壺へ
吐
(
はき
)
落し、プーンと立登って来るフォルマリンの匂いを嗅ぎながら注意深く吐落した一塊りの痰を観察すると
蝱の囁き:――肺病の唄――
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
拗
漢検1級
部首:⼿
8画
“執拗”で始まる語句
執拗度
執拗無殘