土蔵おくら)” の例文
旧字:土藏
あの三ツ並んだ土蔵おくらの方角を指さして見せながら、片手をオモヨさんの肩にかけて、二三度ゆすぶられますと、最前から火のように赤うなって身体からだをすぼめていたオモヨさんが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やっとのこと顔をあげて、若旦那と一緒に土蔵おくらの方を見ましたが、やがて嬉しいのか悲しいのか解らぬような風付ふうつきで、水々しい島田の頭をチョットばかりたてに振ったと思うと
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
土蔵おくらの奥に仕舞い込んで御座ったんでげしょう。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)