“土生玄磧”の読み方と例文
読み方割合
はぶげんせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土生玄磧はぶげんせきを鎖攘する。後には渡辺華山わたなべかざん高野長英たかのちょうえいを鎖攘する。その結果はと言うと、日本国じゅうを実に頑固がんこなものにしちまいました。外国のことを言うのも恥だなんて思わせるようにまで——
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あそこに梅田雲浜うめだうんぴんがあり、橋本左内さないがあり、頼鴨崖らいおうがいがあり、藤田東湖ふじたとうこがあり、真木和泉まきいずみがあり、ここに岩瀬肥後いわせひごがあり、吉田松陰があり、高橋作左衛門さくざえもんがあり、土生玄磧はぶげんせきがあり、渡辺崋山わたなべかざんがあり
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
前の高橋作左衛門、土生玄磧はぶげんせき、後の渡辺崋山わたなべかざん、高野長英、皆そういう人たちである。農園と経済学との知識をもつ洋学者で、同時に本居平田の学説を深く体得した秋田の佐藤信淵さとうのぶひろのごとき人すらある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)