国吉くによし)” の例文
泰文には、文雄、国吉くによし泰博やすひろ、光麻呂の四人の息子と、葛木、花世という二人の娘があったが、頸居くびすえというお七夜の祝儀に立合っただけで、それぞれ奥の離屋へ捨ててしまった。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
小六が泉州せんしゅうさかいからひそかに呼びよせた、鉄砲鍛冶の国吉くによしが、弟子と共に、仕事していた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰文には文雄、国吉くによし泰博やすひろ、光麻呂の四人の息子と、葛木、花世という二人の娘があるわけだったが、頸居くびすえ(七夜)の祝儀に立合っただけで、どの子もみな朝霞のいる別棟の寮へ追いやってしまった。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)