図書館としよかん)” の例文
旧字:圖書館
いや、事によつたらどこかの図書館としよかんにたつた一冊残つた儘、無残な紙魚しぎよゑさとなつて、文字もじさへ読めないやうに破れ果ててゐるかも知れない。しかし——
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
然し古美術品のことは暫らくき古書のことを考へると黒川家くろかはけの蔵書も焼け、安田家やすだけの蔵書も焼け大学の図書館としよかんの蔵書も焼けたのは取り返しのつかない損害だらう。