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図々
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づうづう
ふりがな文庫
“
図々
(
づうづう
)” の例文
旧字:
圖々
お慈悲に室を借りてやるというような見幕で、家の中にまで上り込んできて、
図々
(
づうづう
)
しいったらありゃあしないわ。
変な男
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「高等乞食」は、最初は遠慮がちであつたおみくじ屋の老人が、酒が廻つてからは次第に
図々
(
づうづう
)
しくなり、いつまでもしつこく飲みたがつてゐるのに、しびれを切らして云つた。
大凶の籤
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
僕はいつか伊賀の
香合
(
かうがふ
)
に
図々
(
づうづう
)
しくも枯淡な芭蕉を感じた。禅坊主は度たび褒める代りに
貶
(
けな
)
す言葉を使ふものである。ああ云ふ心もちは芭蕉に対すると、僕等にもあることを感ぜざるを得ない。
続芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし娘じみた細君の代りに
図々
(
づうづう
)
しい母を見出したのは、……保吉は歩みつづけたまま、茫然と家々の空を見上げた。空には
南風
(
みなみかぜ
)
の渡る中に
円
(
まる
)
い春の月が一つ、白じろとかすかにかかつてゐる。……
あばばばば
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
或声 お前は何と云ふ
図々
(
づうづう
)
しい奴だ。
闇中問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
図
常用漢字
小2
部首:⼞
7画
々
3画
“図々”で始まる語句
図々敷
図々図々