囚人車めしゅうどぐるま)” の例文
やがて、囚人車めしゅうどぐるまに乗せられて、都から遠国へ差し立てられてゆく流人るにんが毎日あった。京の辻は、日ごとに、それを見物する者で雑鬧ざっとうした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ですから武器、戦車、囚人車めしゅうどぐるまなど、武庫ぶこのうちに山とたくわえておることからみても、たえず虎視眈々こしたんたんと、わが水滸すいこの要害をうかがっているものとしか思われませぬ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)