嚮導しるべ)” の例文
汝一歩をも枉ぐるなかれ、さとき嚮導しるべの我等にあらはるゝことあるまで、たえず我に從ひて山を登れ。 三七—三九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
嚮導しるべすべき人を得んと先ず観音堂を索むるに、見渡す限りそれかと覚しきものも見えねばいささか心惑う折から、寒月子は岨道を遥かに上り行きて、ここに堂あり堂ありと叫ぶ。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)