“單吟(アリア)” の例文
事の意外に出でたる驚、ことばに現すべからざる痛、負心(ふしん)の人に對する忿(いかり)、皆明かに觀る人の心に印せられき。ヂドは今主(おも)なる單吟(アリア)に入りぬ。
さておもなる女優は來りて、引込の前に歌ふべき單吟(アリア)の華かなるを一つ作り添へ給はでは、この曲を歌はじといふべし。全篇の布置は善きか惡きか。そは俳優の責にあらず。
われはこよひ見し阿百拉(オペラ)の全曲を繰り返して心頭に畫き出せり。ヂドが初めて場に上りし時、單吟(アリア)に入りし時、對歌(ヅエツトオ)せし時より、曲終りし時まで、一々肝に銘じて、其間の一節だに忘れざりき。