唖女おしやん)” の例文
「ヘエヘエ。これは先生。この唖女おしやんはモトこの裏山の跛爺ちんばじいの娘で、あそこの名主どんの空土蔵あきどぞうに住んでおった者で御座いますが……」
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それが昨年の秋口になりますと大切な娘のこの唖女おしやんが、どこかへ姿を隠しましたそうで、門八爺は跛引き引き村の内外を探しまわっておりますうちに
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「何せい相手が唖女おしやんで、おまけの上にキチガイと来ておりますけに、何が何やらわかったものでは御座いません」
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)