唐土からくに)” の例文
と、握っていた薄刃物を、天井から宙へ下がっている、唐土からくに渡りらしい飾りのついた、切り子形のがん燈火にかざしながら、医師は決心したように云った。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
斯様なる犯罪はまだ我国には例もなき事ゆえ、裁断いたし兼るが、唐土からくにに類例もあらば聞きたし、かつ別にこれを裁断すべき聖人のおしえあらば心得のため承知したいとの仰せがありました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)