唐人扇子とうじんせんす)” の例文
夏は唐人扇子とうじんせんすをパチつかせ、冬はぼろ隠しの十徳を着て、飄々乎ひょうひょうことしている源内が、仕立ておろしの初袷はつあわせをつけて、いつになくこざっぱりしていたのは、季題はずれのように衆目をひいた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)