咬定かみし)” の例文
流石覚悟を極めたりしも又今更におもはれて、一期の大事死生の岐路ちまたと八万四千の身の毛よだたせ牙咬定かみしめてまなこみはり、いざ其時はと手にして来し六分のみの柄忘るゝばかり引握むでぞ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)