含羞草ねむりぐさ)” の例文
菊のちぢれた花と薔薇の房とが重なり合い、含羞草ねむりぐさは、その黄金こがね色の花粉をすみれの束の上に散らしていた。
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
わが少壯の心は、かの含羞草ねむりぐさといふものゝ葉と同じくしぼみ卷きて、さきに一たび死の境界に臨みてよりこのかた、死の天使の接吻の痕は、猶明かに我額の上に存せり。
汝もし草ならば、含羞草ねむりぐさたれ。汝もし人ならば、愛であれ。