可怜いと)” の例文
意外にも敵のおのれよりわかく、己より美く、己より可憐しをらしく、己よりたつときを見たるねたさ、憎さは、唯この者有りて可怜いとしさ故に、ひとなさけも誠も彼は打忘るるよとあはれ、一念の力をつるぎとも成して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)