“古草履”の読み方と例文
読み方割合
ふるぞうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからは弁当の死骸すなわち竹の皮、古新聞、あるいは古草履ふるぞうり、古下駄、ふると云う名のつくものを大概ここへ棄てたようだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その恋人が、まるで古草履ふるぞうりでも捨てるように、兄をふり捨てて、つばをはきかけて、相手もあろうに、二十も年上の、醜男ぶおとこの、詐欺師に、みずから進んでとついで行ったのです。……
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)