叛逆はんぎやく)” の例文
世の常識道徳に叛逆はんぎやくしてはならず、それから一歩すすんだものでなければならないとか、イデオロギー的の片よりがあつてはならず、つねに中間的、中庸的でなければならないとか
それを取り調べると、豐後國ぶんごのくに日田にゐる徳川家の目附役竹中采女正うねめのしやうてた、栗山大膳利章くりやまだいぜんとしあきの封書を懷中してゐた。城内でそれを開いて見れば、忠之が叛逆はんぎやくの企をしてゐると云ふ訴であつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ニイチエの叛逆はんぎやくはクリストに対するよりもマリアに対する叛逆だつた。
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)