厄除やくよ)” の例文
寿平次はお民と二人ふたりぎりの兄妹きょうだいで、その年の正月にようやく二十五歳厄除やくよけのお日待ひまちを祝ったほどの年ごろである。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
自分らしくない事だと心苦しかったが、今年はどういうものか、そう云う厄除やくよけのようなものすら無関心に見過ごされ、何事もないように静かに忌にこもっていられるようになった。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
この日眼女が三十三の厄除やくよけに釋尊の像を造立供養したので、それに關しては