卿公きょうのきみ)” の例文
後白河法皇の皇子八条宮に坊官として仕えている卿公きょうのきみ円済というのはそのむかし、平治の乱の雪の日、常磐ときわの手にひかれて生死をさまよい歩いた幼子おさなごたち三人のうちの一人なのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東寺とうじ卿公きょうのきみと云う修験者しゅげんじゃにおふだをもらって来てると、怪しい物も来ないようになったので、五十日ばかりして東寺に往って卿公に礼を云って酒を飲み、その帰りに女のことを思いだして
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)