御覧なさい、あの印相は来迎の印相ではない。——なるほど来迎の印相ではない。ところが山越えの弥陀もこの弥陀と同じく、来迎の印を結ばずに説法の印を結んでいる。印相は確証にはできない。
“印相”の解説
印相(いんそう、いんぞう、sa: mudrā)は、仏教において、手の指で様々な形を作り、仏・菩薩・諸尊の内証を標示することを指す。印(いん)、印契(いんげい)両手で結ぶ印相を手印と呼び、観音の蓮華などのような諸尊の持物を印契と呼んで区別する場合がある。、密印、契印ともいう。修行者が本尊と渉入し融合するために、その本尊の印相を結ぶこともある。本来は仏教において印相に関する定まった軌則は無かったが、密教の発達に伴って相が定まり、意味が説かれるようになった。儀軌の成立した時代の違いや地方の別によって、印相には差異がある。
(出典:Wikipedia)
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