南無なも)” の例文
南無なも、当来の導師」と祈るを耳にして、「かれ聞き給へ、此世とのみは思はざりけり」と語る恋とほうとの界目さかいめは、実に主人公の風流に一段の沈痛なる趣を加え
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)