南天竺なんてんぢく)” の例文
疾翔大力さまはもとは一疋のすずめでござらしゃったのぢゃ。南天竺なんてんぢくの、あるむねまはれた。ある年非常な饑饉ききんが来て、米もとれねば木の実もならず、草さへ枯れたことがござった。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)