“千宗易”の読み方と例文
読み方割合
せんのそうえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
型どおりの饗応きょうおうのあとは、例の、茶である。秀吉が茶をたて、千宗易せんのそうえきと、もひとり、妙な男がいて、晴季を主客に、もてなした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始めて独立した茶室を建てたのは千宗易せんのそうえき、すなわち後に利休りきゅうという名で普通に知られている大宗匠で、彼は十六世紀太閤秀吉たいこうひでよしの愛顧をこうむり、茶の湯の儀式を定めてこれを完成の域に達せしめた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
「ありましたとも。——千宗易せんのそうえきという人間です。あんな名器を、なぜお眼に止められなかったか。惜しいことでした。もっとも、後となっても、遅くはありませんが」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)