“せんのそうえき”の漢字の書き方と例文
語句割合
千宗易100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわゆる「茶家さか」と呼ばれている者の門戸までが、ひっそりとしてこの道のさびれを思わせていた折に、千宗易せんのそうえきのすがたがここで見られたことは、久々の珍しさというよりは
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見れば、まだ若いのに、道安は跛足びっこであった。——千宗易せんのそうえきの長男であるから、いわゆる大家の若旦那の風はあるが、そうした体なので、依怙地えこじできかない気性だといわれている。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ここの御亭主のお手ほどきは、初めに、その紹鴎がお導き申しあげたが、近ごろは、さかい千宗易せんのそうえきが伺って、おみがきをかけておる。されば、御上達はあたりまえともいえましょう」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)