十禅師じゅうぜんじ)” の例文
「オ。……ここじゃ」いつか、粟田口あわたぐちへ、二人は来ていた。十禅師じゅうぜんじの辻まで来ると、範綱は、足をとめて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてもう、十禅師じゅうぜんじの辻へ出ようとするころには、くるまは人間で埋められて、一尺も進み得なくなっていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「先には、十禅師じゅうぜんじ神輿しんよをさえ、にじった、あの羅刹らせつどもが、祈願をしたとて、何のかいがあるものか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)