十時よつ)” の例文
風呂をいただいて、一学が、長屋へ帰って来たのはもう十時よつの頃だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
横網の河岸かしを五六間入ると、大きくはないが二階造りで、表に「葉名家」と軒行燈が出ている。——ようやく十時よつになったばかりであろう、間に合ってくれれば宜いと、勝手知った庭口から入った。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もう十時よつを過ぎている、やがて十二時ここのつ
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)