十尋とひろ)” の例文
数十間真直に聳えた幹の根元は、それ全体が瘤のように円く膨らんで、十尋とひろに余るほどの大きさだった。その根元の所から小さな若芽が幾つも出て、真直に伸びて行った。
楠の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)