北極狐ほくきよくぎつね)” の例文
向ふのすみには痩た赤ひげの人が北極狐ほくきよくぎつねのやうにきよとんとすまして腰を掛けこちらのはすかひの窓のそばにはかたい帆布はんぷの上着を着て愉快さうに自分にだけ聞えるやうなかすかな口笛を
氷河鼠の毛皮 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)