力味りき)” の例文
取残された僕は力味りきんではみたものの内内ないない心細かった、それでも小作人の一人二人を相手にその後、三月ばかり辛棒したねエ。えらいだろう!
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
王様はとうとう高い御金を出してあまりの三冊を買ったんですって……どうだこの話しで少しは書物のありがたが分ったろう、どうだと力味りきむのですけれど、私にゃ何がありがたいんだか
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僕はその時おおいに反対した、君すなら止せ、僕は一人でもやると力味りきんだ。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と妙なところで力味りきんで見せる。これをうけたまわった細君は承知しない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)