“劉郎”の読み方と例文
読み方割合
りゅうろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはこの年から五、六年、はからずも覉旅きりょの人となったが、明治四十一年の秋、重ねて来り見るに及んで、うた前度ぜんど劉郎りゅうろうたる思いをなさねばならなかった。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
謹厚の人もまた絳衣こうい大冠すと驚かれたる劉郎りゅうろうの大胆、虎穴こけつに入らずんば虎子を得ずと蹶起けっきしたる班将軍が壮志、今やこの正直一図の壮年に顕われ、由々しくも彼を思い立たしめたり
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)