剿絶そうぜつ)” の例文
山陽さんよう項羽本紀こううほんぎを数百遍反覆して一章一句をことごとく暗記したというような教訓が根深く頭に染込しみこんでいて、この根深い因襲を根本から剿絶そうぜつする事が容易でなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ゆえにかくの如き場合には植物家に向うては誠に天の賜なれども竹林主は大いに損失あるを免がれず。ゆえにかくの如き竹に花を着くるに至れば竹林主は往々断じてその竹林を剿絶そうぜつすることあり。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)